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頻脈ってなに？
～分類と見分け方まで解説！～

こんにちは、けいたです！
今日は「頻脈とは何か？」から始めて、病的な頻脈の分類や見分け方まで、わかりやすく整理していきますね！

心電図講師

けいた

よろしくお願いします！
「頻脈」ってよく耳にするんですけど、実はちゃんと定義を知らなくて…。

新人看護師

りさ

1️⃣ 頻脈とは？

頻脈の定義はズバリ「脈拍が1分間に100回以上」の状態を指します。


つまり心拍数が100を超えていたら“頻脈”というわけですね。

心電図講師

けいた

じゃあ、運動後にドキドキして100回以上になっても“頻脈”ですか？

新人看護師

りさ

2️⃣ 生理的頻脈と病的頻脈の違い

いい質問です！
実は頻脈には2種類あって、運動や発熱、ストレスなど身体の正常な反応で起こるのが「生理的頻脈」。
一方で、心臓の電気異常で起こるのが「病的頻脈」です。

心電図講師

けいた

なるほど、身体の“反応”として出るものと、“異常”で出るものがあるんですね！

新人看護師

りさ

3️⃣上室性と心室性の違い

ちなみに頻脈って「上室性」と「心室性」に分かれてますよね？
「上室性」と「心室性」って、何が違うんですか？

新人看護師

りさ

お！よく知ってますね！

違いは、電気がどこから出てるか。
心臓の電気は「洞結節 → 房室結節 → ヒス束 → 脚 → 心室」と流れていきます。
その中で、ヒス束より上”から出る異常な電気は『上室性』、
ヒス束より下”から出るのが『心室性』とされています。

心電図講師

けいた

なるほど、電気のスタート地点で分類されるんですね！

新人看護師

りさ

4️⃣上室性頻脈の種類

上室性頻脈には、いくつかの種類があります。
代表的なものとしては、次のように分類できます。

まず、慢性的に続くことが多いタイプとして――

  • 洞性頻脈

  • 心房細動（AF）

  • 心房粗動（AFL）

  • 多源性心房頻拍（MAT）

これらは、特にAFやAFLがそうですが、「発作的に始まって自然に止まる」こともあれば、「そのまま持続してしまう」ケースもあります。
一度起きると、再発したり持続性に移行する可能性があるのが特徴ですね。

そしてもう一つのグループが、
突然始まって、突然止まる“発作性”のタイプです。
これがいわゆる

  • PSVT（発作性上室性頻拍）

その中でも代表的なのが

  • AVNRT（房室結節リエントリー）

  • AVRT（副伝導路を介したリエントリー）
    の2つですね。
    PSVTはまさに、「ドンッと始まって、スッと止まる」パターンが多く、
    リズムがとても規則的でQRSも細いというのが特徴です。

なるほど…


「AFとかも発作性って聞いたことあるけど、止まらずにずっと続くこともある」って感じなんですね？

新人看護師

りさ

その通りです！
AFやAFLも“発作性”から始まることはよくあります。
でもそれが自然停止せずに何日も続くと「持続性AF」って言われるようになります。
つまり、突然始まって止まることもあるけど、止まらないと慢性化する可能性がある――
そんなイメージを持っておくといいですね。

心電図講師

けいた

なるほど！「始まり方」じゃなくて「どれくらい続くか」で分類されるんですね！

新人看護師

りさ

5️⃣心室性頻脈の種類

心室性頻脈はシンプルで、基本的にはこの2つだけです。

  • 心室頻拍（VT）

  • 心室細動（VF）

どちらも命に関わる重篤な不整脈なので、要注意ですね。

心電図講師

けいた

心室性って聞くと怖い感じしますね…。

新人看護師

りさ

6️⃣QRS波の幅で見分けるポイント

最後に、上室性か心室性かを波形から見分けるコツです。

  • QRS波が狭い（0.12秒未満）→ 上室性

  • QRS波が広い（0.12秒以上）→ 心室性

電気の通り道が正常だとQRSは狭く、異常な経路を通るとQRSが広がるんです。

心電図講師

けいた

なるほど！QRSの幅ってそうやって使うんですね！

新人看護師

りさ

まとめ

では、最後に本日のまとめです！

心電図講師

けいた

📝今回のまとめ｜頻脈の分類と見分け方

① 頻脈って何？

  • 脈が速い状態（100以上）を「頻脈」って呼びます。

② 正常な頻脈と、病気の頻脈のちがい

  • 正常な頻脈 → 運動、発熱、ストレスで自然に速くなる。

  • 病的な頻脈 → 心臓の電気の異常で、急にドキドキするやつ。

③ 「上室性」と「心室性」の違いは出どころ

  • 上室性：ヒス束より上”から出る異常な電気

  • 心室性：ヒス束より下”から出る異常な電気

④ 上室性頻脈にはどんなのがある？

  • 洞性頻脈（生理的に多い）

  • 心房細動（AF）／心房粗動（AFL）
    　→ 慢性的なことも多い。

  • 発作性上室性頻拍（PSVT）
    　→ 突然始まって、突然止まる！

⑤ 心室性頻脈にはどんなのがある？

  • 心室頻拍（VT）：命に関わることも。

  • 心室細動（VF）：電気がバラバラに暴れてる状態。最重症。

⑥ 頻脈の見分け方：QRS幅がカギ！

  • 幅が狭い（narrow）＝上室性

  • 幅が広い（wide）＝心室性
    ※でも例外もあるので注意！

すっごく整理されました！
次からは“なんとなく速い”じゃなくて、ちゃんと見て判断できそうです！

新人看護師

りさ

その意識が大事ですね。
「どこから出てるか？」「QRS幅はどうか？」この2つを見るだけでも、頻脈の見方がぐっと変わりますよ！

心電図講師

けいた

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