【左脚ブロックについて】(LINE登録者限定特典)
では、左脚ブロックの解説をしていきます!
お願いします。
この波形はQRSの幅が広いですかね?
そうですね!
QRS幅が広いかどうかを判断する目安ですが、
小さいマスでいうと 3マス以上 です。
1マスは 0.04秒 なので、
0.12秒(120ミリ秒)以上 になると「QRS幅が広い」と言えます。
これを 「wide QRS」 なんて呼んだりします。
wideQRSの波形は4つの波形を鑑別します!
1.左脚ブロック
2.右脚ブロック
3.WPW症候群
4.心室内伝導障害
「脚ブロック」って形がすごく覚えにくいですよね。
実は僕も学生時代、何度もつまずきました。
そのときに役立った 超シンプルな覚え方 を紹介します。
まず、V1誘導 という場所の波形を見てください。
V1がめっちゃ下向きなら
『さ、し、す、せ、そ』の『さ』と『し』で覚える!
左脚ブロック
V1がめっちゃ上向きなら
「う」 で覚える!
右脚ブロック
最初は僕もこんな感じでとりあえず覚えました。
心電図には「向きの反転」という特徴があります。
つまり、
QRS波がめっちゃ上向き なら、
👉 ST-Tは下向き になりやすい
QRS波がめっちゃ下向き なら、
👉 ST-Tは上向き になりやすい
これも覚えておくと、波形を見るときに「あ、そういえば…」って思い出せるはずです。
左脚ブロックの最大の特徴は、
『septal q(セプタル・キュー)』 という小さな波が 消える ことです。
健康な心臓では、左室中隔(septum) から電気が左室前壁に向かって流れます。
このとき 左室の壁に向かう電気の流れ が、
Ⅰ誘導やV5、V6 などで 小さな下向きのq波 として記録されることがあります。
これが 『septal q』 です。
でも、左脚ブロックになると、
電気の流れが 普通とは違う経路 を通るため、
この 『septal q』が出なくなる んです。
これも覚えておくと、左脚ブロックを見分ける大きな手がかりになります。
いっぺんに覚えるのは大変だから、今日はここまで!
た、確かに・・・。なかなかきつかった。