※インスタライブ限定配布
【不整脈の世界へようこそ!PAC編】

PACを理解しよう!

 さて、今回は不整脈の中でも、現場でよく見かける「PAC」についてお話ししていきます!

心電図講師

けいた

 PACってよく聞くんですけど、「何が起きてるのか」が正直よく分からなくて…。

普通の拍動と何が違うんですか?

新人看護師

りさ

 そうですよね。

じゃあ、イメージしやすいように基本から説明しますね。

心電図講師

けいた

🫀 心房の興奮がフライング!

まず心臓の拍動って、ふつうは「洞結節」っていう場所から電気が出て、そこから心房→心室へと伝わって動いています。

この一定の流れがあるからこそ、

「トン…トン…トン…」

と規則正しいリズムが保たれているんです。

でもPACでは、その“洞結節”を無視して、心房の別の場所からフライングで電気が出ちゃうんです。

 えっ、勝手に電気が出ちゃうんですか?

新人看護師

りさ

 そうなんです。

これが「期外収縮」って呼ばれる理由ですね。

で、PACが起こると、いつもよりちょっと早いタイミングで心房が動いちゃう。

心電図ではその影響で、P波が早く出て、しかもいつもと違う形に見えるんです。

心電図講師

けいた

 あー、だからP波が変になるんですね!

新人看護師

りさ

 その通りです。

しかもこの“フライング信号”が、ちゃんと心室に伝われば、QRS波は普段と同じ形になります。

心電図講師

けいた

なのでPACでは、


P波がいつもより早く出ていて、しかも形が違う


QRS波はふつうの形


この2つのセットで見抜くのがポイントです。

 心拍のリズムを音で表すと、

「トン…トン…トン…」

って規則正しく鳴っていたのが、PACが起こると

「トン…トン…ドン!」

みたいに、ちょっと早めに一拍入ってくるような感じです。

心電図講師

けいた

 なるほど〜。

急に飛び出してくるイメージですね。

新人看護師

りさ

 そうです!

ちなみに、この違う形のP波のことは

「Pプライム波(P′波)」

と呼ぶこともあります。

心電図講師

けいた

というわけで、

「P波が早くて形が変。でもQRSは普通」

という波形を見つけたら、PACの可能性を考える、っていうのが基本の考え方になりますよ。

では、さらにもう少し用語の整理をしておきましょう。

心電図講師

けいた

上室性期外収縮と心房性期外収縮

用語のポイント

  • 上室性期外収縮 SVPC(Supraventricular Premature Contraction)
     → 「心室よりも上」、つまり心房+房室接合部から出た期外収縮。PACより少し広い概念です。

  • 心房性期外収縮 PAC, APC(Premature Atrial Contraction)
     → 心房から早く出た期外収縮のことです。

つまり、PACはSVPCの中に含まれる分類というわけです。

P波がハッキリ確認できれば「PAC」と言えますが、
P波がはっきり見えないけどQRSが早くて狭い場合には、「SVPC」って呼ぶ方が無難なケースもあります。

とはいえ、現場では「早く出ててQRSが狭ければとりあえずPAC」って呼ばれてることも、けっこう多い印象ですね。

 あ〜なるほど!P波が見えるかどうかで呼び方を変えることがあるんですね!

新人看護師

りさ

 はい、そうなんです。
本来は「どこから出た電気か」で分類するんですが、
実際の現場では、房室接合部性の期外収縮も「PAC」や「APC」って呼ばれていることがよくあります。

心電図講師

けいた

P波ってけっこう見にくいですしね。
だから、「QRSが早くて狭い」時はSVPCってまとめて表現する方が、厳密には正しいんじゃないかなって思います。

逆に、P波がはっきり見えて「これは心房から出てるな」って判断できれば、「PAC」と書くことができますよ。

 えっ、でも実際にはどう書けばいいんでしょうか…?

新人看護師

りさ

うん、それ悩むとこですよね(笑)
僕のおすすめとしては、「正確な意味を知っておいた上で」
その病院のルールや先輩たちのやり方に合わせるのが一番無難かなと思います。

心電図講師

けいた

 あー…なんかちょっとモヤモヤしますね(笑)

新人看護師

りさ

分かります(笑)
でも「それってPACじゃなくてSVPCですよ!」って先輩にズバッと言っても空気悪くしちゃうこともあるので…
「知ってるけど、今は合わせとこ」って柔軟さも大事かもしれませんね。

心電図講師

けいた

 なるほど~。

知識として頭に入れておいて、使い分けは職場に合わせるってことですね!

新人看護師

りさ

まとめ

では、最後に本日のまとめです!

心電図講師

けいた

✅ PACとは?

心房の別の場所からフライングで電気が出る期外収縮。


✅ 心電図の特徴

  • 早くて形の違うP波

  • QRSは正常

→ 「トン…トン…ドン!」のように不規則な1拍が入る。


✅ 呼び方の使い分け

  • P波が見える → PAC

  • P波が見えないけどQRSが早くて狭い → SVPC


✅ 現場対応のコツ

正確な知識は持ちつつ、職場の呼び方に柔軟に合わせるのがベター。

なんとなくPACのこと、ちょっとわかってきました!
でも、こういうのって見分けるの慣れが必要そうですね…。

新人看護師

りさ

 その通りです。

PACは一見シンプルに見えても、勉強していくと実は奥深いんです。
波形のパターンもいろいろあるし、臨床での意味づけもケースバイケースだったりして。

心電図講師

けいた

 なるほど〜、まだまだ奥がありそうですね…。

新人看護師

りさ

 うん、今回はこのくらいにしておきましょうか。
無理に一気に覚えようとせずに、少しずつ「なんか見たことあるかも」って思えるだけでも大きな一歩ですよ!

心電図講師

けいた

 はい、今日もありがとうございました〜!

新人看護師

りさ

Copyright © 心電図CAMP