こんにちは!
病院で働く現役の臨床検査技師『けいた』と申します。
臨床検査技師になりたい方が、様々な大学の偏差値を知りたい時に参考にして頂ければ幸いです。
また、都道府県も一緒に記載していますので、受験したい大学が都心なのか地方なのかも、偏差値と同時に見ることができる様にまとめました。
臨床検査技師を目指せる大学は様々ありますが、自分のレベルに合った良い大学が見つかると将来にも有利に働くと思います。
最後には偏差値の低い大学のメリットやデメリットについてもまとめてみましたので、是非この記事を活用してみて下さい。
臨床検査技師の目指せる国立大学 偏差値ランキング
まずは検査技師になれる国公立大学から見ていきましょう。
数値は複数の偏差値データなどから、まとめていますが評価元により値にややバラつきがあります。
おおよその目安としてご覧下さい。
偏差値62~55
大学名 | 都道府県 | 偏差値 |
---|---|---|
京都大学 (医学部 人間健康科学科 総合医療科学コース(2年後期から) |
京都府 | 62 |
神戸大学 (医学部 保健学科 検査技術科学専攻) |
兵庫県 | 59 |
大阪大学 (医学部 保健学科 検査技術科学専攻) |
大阪府 | 58 |
北海道大学 (医学部 保健学科 検査技術科学専攻) |
北海道 | 56 |
筑波大学 (医学群 医療科学類) |
茨城県 | 55 |
名古屋大学 (医学部 保健学科 検査技術科学専攻) |
愛知県 | 55 |
九州大学 (医学部 保健学科 検査技術科学専攻) |
福岡県 | 55 |
東京医科歯科大学 (医学部 保険衛生学科 検査技術学専攻) |
東京都 | 55 |
信州大学 (医学部 保健学科 検査技術科学専攻) |
長野県 | 55 |
鳥取大学 (医学部 保健学科 検査技術科学専攻) |
鳥取県 | 55 |
上記が国公立大学の上位となっています。
臨床検査技師になれる大学で最も偏差値が高いのは、『京都大学』という結果になりました。
表を見てみると、主要都市部に偏差値の高い国公立大学が多い事が分かります。
偏差値上位の国公立大学では臨床検査技師を志す人はもちろんですが、医学研究の道に進む方も多くいます。
特に京都大学では最先端の研究をしているところが多く、教授もその道で有名な方々が集まっています。
将来、研究の道に進みたい人にとってはとても良い環境が整っていますので、受験勉強を頑張って頂き合格を目指してみて下さい。
海外で活躍する臨床検査技師さんは、この様な大学から生まれるのでしょう
偏差値54~51
大学名 | 都道府県 | 偏差値 |
---|---|---|
群馬大学 (医学部 保健学科 検査技術科学専攻) |
群馬県 | 54 |
東北大学 (医学部 保健学科 検査技術科学専攻) |
宮城県 | 53 |
香川県立保健医療大学 (保健医療学部 臨床検査学科) |
香川県 | 53 |
愛媛県立医療技術大学 (保健科学部 臨床検査学科) |
愛知県 | 53 |
弘前大学 (医学部 保健学科 検査技術科学専攻) |
青森県 | 52 |
岡山大学 (医学部 保健学科 検査技術科学専攻) |
岡山県 | 52 |
山口大学 (医学部 保健学科 検査技術科学専攻) |
山口県 | 52 |
新潟大学 (医学部 保健学科 検査技術科学専攻) |
新潟県 | 51 |
検査技師になれる国立大学の偏差値ランキングとしては中間に位置していますが、上位の大学と同様に研究に力を入れている大学が多いです。
また、国際的に活躍できる検査技師の育成のため、英語論文や英語による口頭などの基本を学ぶことが出来ます。
国家試験に受かるのは当たり前であり、卒業研究では1年間しっかりと時間が与えられ、丁寧な指導の元に論文作成や発表を行います。
どの大学も有名であり受験勉強もかなりの努力を必要とします。
国公立大学はどの大学もレベルが高い!!
偏差値50~47
大学名 | 都道府県 | 偏差値 |
---|---|---|
金沢大学 (医薬保健学域 保健学類 検査技術科学専攻) |
石川県 | 50 |
埼玉県立大学 (保健医療福祉学部 健康開発学科 検査技術科学専攻) |
埼玉県 | 50 |
熊本大学 (医学部 保健学科 検査技術科学専攻) |
熊本県 | 50 |
徳島大学 (医学部 保健学科 検査技術科学専攻) |
徳島県 | 50 |
琉球大学 (医学部 保健学科) |
沖縄県 | 47 |
上記は偏差値50以下の国公立大学となっています。
検査技師になれる国公立大学の偏差値ランキングの最下位は『琉球大学』という結果になりました。
偏差値は50以下となっており、国公立では下位ですが、私立大学と比べてみると全ての国公立大学が上位にランクインしてきます。
学費の面などでどうしても国公立大学でなければならない方にとっては、なんとかこのレベルまでは頑張らなくてはなりません。
国公立大学はランキング下位でも簡単に受かる大学ではありませんので、しっかりと受験勉強をして臨む必要があります。
国公立であれば、例え下位でも受験勉強をかなり努力しなければ合格は難しいです。
臨床検査技師の目指せる私立大学 偏差値ランキング
それでは次に、検査技師になれる私立大学の偏差値ランキングを見ていきます。
私立大学は国公立大学に比べると学費が高いですが、偏差値の低い大学は国公立大学より合格しやすくなっています。
偏差値は55からとなっていますので、国公立大学の偏差値ランキング中間くらいが私立大学のトップとして存在しています。
都心であるか、地方であるかなども比べて詳しく見ていきましょう。
偏差値55~45
大学名 | 都道府県 | 偏差値 |
---|---|---|
川崎医療福祉大学 (医療技術学部 臨床検査学科) |
岡山県 | 55 |
京都橘大学 (健康科学部 臨床検査学科) |
京都府 | 51 |
北里大学 (医療衛生学部 医療検査学科) |
東京都 | 51 |
天理医療大学 (医療学部 臨床検査学科) |
奈良県 | 49 |
杏林大学 (保健学部 臨床検査技術学科) |
東京都 | 49 |
帝京大学 (医療技術学部 臨床検査学科) |
東京都 | 49 |
中部大学 (生命健康科学部 生命医科学科) |
愛知県 | 48 |
鈴鹿医療科学大学 (保健衛生学部 医療栄養学科 臨床検査学専攻) |
三重県 | 47 |
群馬パース大学 (保健科学部 検査技術学科) |
群馬県 | 47 |
広島国際大学 (保健医療学部 医療技術学科 臨床検査学専攻) |
広島県 | 47 |
藤田医科大学 (医療科学部 医療検査学) |
愛知県 | 47 |
関西医療大学 (保健医療学部 臨床検査学科) |
大阪府 | 47 |
国際医療福祉大学 (成田保健医療学部 医学検査学科) |
千葉県 | 46 |
国際医療福祉大学 (福岡保健医療学部 医学検査学科) |
福岡県 | 46 |
新潟医療福祉大学 (医療技術学部 臨床技術学科) |
新潟県 | 45 |
東京工科大学 (医療保健学部 臨床検査学科) |
東京都 | 45 |
大東文化大学 (スポーツ健康学部 健康科学科) |
東京都 | 45 |
上記が私立大学の上位となっています。
臨床検査技師になれる私立大学で最も偏差値が高いのは、『川崎医療福祉大学』という結果になりました。
ランキング内でも医療という名前がついている大学が多く、いわゆるマンモス校と呼ばれるブランド力のある大学名は少ない様に感じます。
臨床検査技師の通う私立大学は、基本的には世間で知られている大学名は少ない気がします。
『どこ大学なの?』と聞かれた時に、偏差値の高い大学に通っていても、知られていない大学名が多く少し悲しいですね。
偏差値の高い大学は進学率、国家試験合格率共に高く見られる印象を持ちますので、もちろん目指すべきは上位の大学ということになります。
私立大学は国公立大学より、病院で働く検査技師としての育成をメインとしているようです
偏差値45~40
大学名 | 都道府県 | 偏差値 |
---|---|---|
麻布大学 (生命・環境科学部 臨床検査技術学科) |
神奈川県 | 44 |
森ノ宮医療大学 (保健医療学部 臨床検査学科) |
大阪府 | 44 |
北海道医療大学 (医療技術学部 臨床検査学科) |
北海道 | 43 |
埼玉医科大学 (保健医療学部 臨床検査学科) |
埼玉県 | 42 |
熊本保健科学大学 (保健科学部 医学検査学科) |
熊本県 | 42 |
長浜バイオ大学 (バイオサイエンス学部 フロンティアバイオサイエンス学科) |
滋賀県 | 42 |
岐阜医療科学大学 (保健科学部 臨床検査学科) |
岐阜県 | 41 |
神戸常盤大学 (保健科学部 医療検査学科) |
兵庫県 | 40 |
文京学院大学 (保健医療技術学部 臨床検査学科) |
東京都 | 40 |
上記が中間に位置する私立大学となっています。
国公立大学と違う点は、主に研究者への道を目指すというよりは、臨床検査技師国家試験の全員合格を目指して基礎の部分を徹底して学んでいく教育方針が見られます。
もちろん全く研究をしないかと言われるとそうではなく、4年時には必ず卒業論文に向けた研究をしていくことになります。
偏差値がそこまで高く無いから研究者を目指すことができないというわけではありませんので、この付近の大学進学を考えて研究の道へ進みたい方がいるのであれば、入学後にそれなりの努力と行動が必要です。
入学後、勉強を怠らなければ、問題なく病院で働く検査技師となり卒業できるでしょう。
偏差値39~35
大学名 | 都道府県 | 偏差値 |
---|---|---|
純真学園大学 (保健医療学部 検査科学科) |
福岡県 | 37 |
倉敷芸術科学大学 (生命科学部 生命医科学科) |
岡山県 | 37 |
北陸大学 (医療保険学部 医療技術学科) |
石川県 | 37 |
桐蔭横浜大学 (医用工学部 生命医工学科) |
神奈川県 | 36 |
つくば国際大学 (医療保健学部 臨床検査学科) |
茨城県 | 36 |
千葉科学大学 (危機管理学部 保健医療学科 臨床検査学) |
千葉県 | 35 |
九州保健福祉大学 (生命医科学部 生命医科学科) |
宮崎県 | 35 |
上記は偏差値39以下の私立大学となっています。
検査技師になれる私立大学の偏差値ランキングの最下位は『九州保健福祉大学』『千葉科学大学』という結果になりました。
偏差値が低くなると共に進学率、国家試験合格率が下がってしまう傾向にあるのは否定できません。
そのため、入学後に勉強が出来なければ、厳しい世界が待っています。
しかし、高校時代には勉強が頑張れなかったという気持ちをバネにして、入学後に誠心誠意勉学に取り組むことができれば、必ず国家試験の合格はできるでしょう。
入学したら国家試験合格目指して、4年間頑張りましょう!
偏差値が低いのデメリットや注意点は?
様々な大学の偏差値をランキング形式で紹介してきましたが、自分の目指す大学のレベルを見つけることはできたでしょうか?
もちろん、偏差値の高い大学へ入学することを目標に頑張って欲しいですが、元々のレベルなどから受験勉強は頑張っていても、偏差値の高い大学へは行けそうにない人もいるかと思います。
そんな方のために、臨床検査技師にとって偏差値が低い大学に入学すると、どのようなメリット、デメリットがあるのか調べましたので詳細に解説していきます!
留学する人が多い
偏差値が低い大学では、周りにも勉強が苦手な方が集まるため、お互いに足を引ってしまい、留年率が高くなる傾向が見られます。
正直なところ私の大学もそこまで偏差値の良い大学とは言えませんでしたので、毎年何人かが留年しているのを見てきました。
1年時は必修と呼ばれる科目がそこまでなかったので、自由な時間も多く勉強も忙しく無いため留年する人は殆どいませんでした。
しかし、2年になった途端に一気に必修科目が増えるため、勉強せずに遊んでいると進級することが出来なくなってしまうのです。
大学生になるとバイトなどでお金を稼ぐことが出来るので、高校生の頃とは違った遊び方、いわゆる飲み会やギャンブル、旅行など様々な形に変わります。
そのような誘惑の多い環境の中で、テスト前になっても遊びから抜け出すことが出来ない人は単位を落として留年してしまいます。
偏差値の高い大学では勉強することに慣れている人が多いため、同級生みんなが留年しない様に、毎日勉強しています。
周りが勉強していると自分も触発されて、勉強しなければならないという気持ちになっていくるのです。
この様な良い連鎖が、偏差値の低い大学ではあまり見られないと思いますので、もしもその様な大学に入学した際は、自分自身の力でなんとかしていかなくてはならないでしょう。
就活の際や就職後のイメージが悪い
もちろん病院にもよりますが、出身大学だけで、その人が優秀がどうかを判断してしまう方が世の中には結構います。
実際にこの記事を読んでくれている皆さんも、偏差値の高い大学出身の人がいたら「この人仕事も勉強も出来るんだろうな」と勝手にハードルを上げてしまいますよね。
逆に偏差値の低い大学では、大きな期待はあまり持たれないので若干ハードルが下がる可能性があります。
新人の頃は同期と比較されたり、あの大学だからと言われてしまうかもしれませんが、働いてくうちにいつしかそんなことを言っている人はいなくなるので気にしない様にしましょう。
就活の際には同レベルの成績を残して試験が終わったなら、採用されるのは確実に偏差値の高い大学です。
学歴が高いというのは努力ができるということにも繋がりますので、就活では有利にか働きません。
偏差値の低い大学に入学した場合、就活の際は偏差値の高い大学出身の方達より、高いパフォーマンスを見せなくて採用されませんので、人気の病院などに就職する際にはかなりの努力と勝負強さが必要になります。
偏差値の低い大学のメリットとは?
偏差値の低い大学にはデメリットだけではございません。
絶対に大学を卒業して臨床検査技師になりたいという方にとっては、メリットとなり得る部分がいくつかあります。
それでは偏差値の低い大学の良い点について、具体的に説明して行きます。
入学しやすい
偏差値の低い大学は、仮に入学できたとして臨床検査技師の国家試験に合格できるのかわからないという理由や、進学率の低さなどから人気がないことが多いです。
ですので、偏差値の高い大学と比べると倍率が低く合格しやすくなっています。
また、検査技師の目指せる私立大学の受験科目は基本的に2教科か3教科であることが多いです。
具体的な教科としては、英語、数学、化学、生物などです。
国公立大学は全ての教科を勉強して行かなくてはならないので、勉強のできる人や高校入学から時間をかけて準備できた人しか合格は難しいでしょう。
それに比べると私立大学はどの大学も科目が少ないので、入学しやすくなっています。
私も得意な受験科目であったのが、臨床検査技師になろうと思ったきっかけの一つでしたので、皆さんも自分の点数の伸びやすい教科で受験できる大学を探してみて下さい。
特待生を目指しやすい
大学の入学試験の高得点者や成績上位者、また大学内での成績優秀者などは特待生として認定してもらえることがあります。
あなたに是非うちの大学に入ってもらいたいと、大学側誘ってもらえる様な制度で、特待生の人は大学側から学費を援助してもらえます。
また、大学入学後も成績上位者であると、希望した実習病院先を選べたり、4年時に行う研究室の選択の際には、優先的に選んだ研究室に入ることが出来る大学もあります。
ちなみに私も特待生という形で大学の入学を決めました。
医療系の私立大学は基本的に学費が高く、国公立大学や文系の大学と比べると卒業までにかなりの金額を必要とします。
私の場合は特待生としては、そこまで多くの金額をもらっての入学ではなかったのですが、大学の制度や成績によっては半額以上の金額を支援してもらえることもありますので、自分の目指せる偏差値を下げて受験してくる方もいます。
元々成績の良い方で、金銭的な問題などがある場合はこの制度を利用して、少しでも負担を減らして入学できるという部分も、偏差値の低い大学のメリットとなります。
国家試験に力を入れやすい
国公立大学や偏差値上位の私立大学と比べると、下位の方の大学は研究にそこまで力を入れていないことが多いです。
偏差値下位の大学では研究施設の環境も揃っておらず、研究内容の質が低い傾向にあります。
学生は国家試験の勉強に追われていて研究している場合ではない、という人の割合が多くで大学側も研究自体に指導を行なえていないというのも理由の一つです。
そのため、なるべく早く研究を終えて国家試験の勉強に力を注いで欲しいという大学側の考えもあるかと思います。
しかし、その様な大学に入学した人の中でも「研究に力を入れてやりたい」という学生には、研究施設の整っている大学病院などに共同研究として参加させてもらうという形もとっているので、仮に偏差値の低い大学に入ったからといって研究を諦める必要はないです。
ですが、研究が好きで、とことん追求したい方にはもちろん国公立大学をお勧めします。
逆に研究者を目指していない方で、卒業論文をなるべく早めに終わらせて、国家試験に集中したい方にとっては偏差値の低い大学は合っていると思います。